904:『究極生物編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/17(木) 00:28:05.84 ID:Ljm0z90Z0
“レフ”「―――気付かれました。敵に妙に勘のイイのがいます」
“イワン”「フン―――仮にも私の『生徒』である『ニコライ』を殺ったのだ」
“イワン”「それぐらいには気付いてもらわねば困る」
土星の輪のように頭全体を覆うヘッドギアを頭に被り、
そこから伸びた無数のケーブルを腰の機械に繋げている奇妙な容姿の少年、
『スメルシュ』のメンバー、コードネーム『レフ』の少年は、
傍らの包帯男、コードネーム『イワン』へとそう報告した。
そんな『イワン』と『レフ』の近くでは、
仲間を吹き飛ばされた『ハンター部隊』の戦闘員が右往左往している。
そんな戦闘員群れを掻き分けて、
査楽がリーダたる『イワン』の方へ現状報告へとやってきた様だ。
“イワン”「『ニコライ』以下、8名の戦闘員と、7頭の犬が吹っ飛びました」
査楽「また、飛んできた瓦礫だの爆風などで負傷したのが多数ですね」
査楽「残念ながら『カモッラ』の連中がどうなったのかは…」
“イワン”「安心しろ。『レフ』が既に奴らを捕捉した」
“イワン”「前もって『下水道』に監視用の『蝙蝠』を配置しておいて正解だったな」
“イワン”「敵は『下水道』を伝って逃走中だ。私の予測通りだ」
査楽「良く気が付きましたね…敵が『下水道』で逃げると」
“イワン”「――――フンッ!」
査楽の言葉に、『イワン』は鼻息も荒く踏ん反り返りながら、当然と言った調子で言った。
“イワン”「先の大戦中、忌わしきファシストのナチ公どもに祖国を占拠されたパリのレジスタンス共が」
“イワン”「パリ市街の地下に、まるで迷路のように張り巡らされた『下水道』を使って」
“イワン”「ナチ公相手のゲリラ戦に大々的に活用していたのは、もはや歴史上の常識だ」
“イワン”「この程度の可能性など考えるまでも無い」
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