117:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/26(月) 23:27:44.13 ID:JRkEob8DO
 のろのろと作業をしながらまたため息をつく。 
  
 その間にも彼女が言い放った言葉がぐるぐると頭を回る。 
  
  
118:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/26(月) 23:35:15.28 ID:JRkEob8DO
 彼女に否定され、見捨てられた俺はどうするべきか? 
  
 哀れにひざまづき許しを乞うべきか。 
  
 そんな事しても彼女は許しはしないのは火を見るより明らかだ。 
119:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/26(月) 23:45:52.92 ID:JRkEob8DO
 もう少しで日が変わろうと言うのに一向に片付かない。 
  
 これは徹夜でもしないと無理だなと思いながらも俺のその手は重かった……。 
  
 「何だ、全然片付いとらんじゃないか?」 
120:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/26(月) 23:54:10.31 ID:JRkEob8DO
 生徒会長の目がついてからは、俺の作業は少しずつはかどり出した。 
  
 何の事はない。彼女のあの冷ややかな視線から一刻も早く逃れたいためだ。 
  
 善吉「よっと」 
121:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 00:01:50.38 ID:vNNONnwDO
 めだか「……よし、これで最後か」 
  
 ようやく全ての片付けを終え、彼女が安堵の声を出す。 
  
 めだか「随分遅くなったが仕方ない。早く帰ってお前も休め」 
122:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 00:11:09.79 ID:vNNONnwDO
 めだか「……何だこれは、人吉庶務?」 
  
 相変わらず感情のない声で俺に尋ねてくる。俺も意を決して彼女に言う。 
  
 善吉「……俺、考えたんですけど、このままじゃ皆に迷惑をかけると思うんです」 
123:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 00:23:41.06 ID:vNNONnwDO
 善吉「……それじゃ」 
  
 俺はそそくさと空き巣みたいにその場から立ち去る。 
  
 ……仕方がない。こんなみっともないヤツと誰が一緒に居たがる? 
124:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 00:35:15.06 ID:vNNONnwDO
 びりっ、びりっ、びりっ……… 
  
 善吉「あっ、ちょっ、ちょっと!?」 
  
 突然人の辞表をびりびりに引き裂きやがった!? 
125:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 00:45:18.32 ID:vNNONnwDO
 めだか「さあ、何故だ!?」 
  
 更に詰めよる彼女の胸がぐいぐいと押し付けられる。 
  
 その感触に浸る間もなく彼女は怒り続ける。 
126:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 00:54:40.60 ID:vNNONnwDO
 善吉「俺だってさ!格好悪いと思ったよ!!考えてみろよ!みんなゴールまで行って俺だけぼっちでスタートすら出来てねぇ!!中坊にまで負けておまけに何だよあの哀れみ方は!?あんな事されたら完全に居場所ねーだろうが!?」 
  
  
 めだか「はぁぁ!?」 
  
127:善吉「格好いい彼女と不釣り合いな俺」[sage]
2011/09/27(火) 01:02:40.19 ID:vNNONnwDO
 めだか「……なら言ってやるがな」 
  
 めだか「あの程度の暗号も解けなくてどうする!?今どきあんなもん小学校入り立ての坊主でも解読出来るわ!?」 
  
 善吉「何だと!!」 
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