338:TRICK and SPEC[saga sage]
2012/06/09(土) 16:22:53.91 ID:jsBmzGjAO
山田「トランプを一枚選べと言われた時、男性なら黒い絵柄、女性なら赤い絵柄を選ぶ傾向があります」
山田「また『数字』を選べと言えば、A、J、Q、Kは、絵札なので除外したくなります」
瀬文「つまりその時点で俺は、スペードかクラブの2〜10のどれかを選ぶ可能性が高かったわけか」
山田「人は最大数と最小数を嫌う傾向にあり、ここから更に3〜9に限定されます」
山田「トドメに、『引っ掛かるものか、誘導されるものか』と思う事によって、こちらが出した選択肢を無意識に除きます。」
上田「あっ!」
『好きなマーク、ハートとか"クラブ"ですね』『3でも5でも6でも』
当麻「普段から偏るものなのに、説明の時点でクラブを除外し、3と5と6を除外してしまった瀬文さんは」
当麻「スペードの8か9を選ぶしかなかった」
山田「しかも9は3の倍数ゆえに『3を除外した場合にまとめて削除してしまう』んですよ」
山田「だから私は、一番可能性が高い数を言えば良い」
上田「小学校で習う確率計算の、壮大な応用か」
瀬文「奴らのインチキ霊能力は、そういう事だったのか」
当麻「大衆を相手取る商法には、大衆の大部分が引っかかってくれにゃあと儲かりませんからなぁ」
上田「どこまでも手の込んだ事を…!」
当麻「つうか、ぶっつりがくの教授なのにこんなタネも分からないんスね」
上田「ワッツ!?」
茶化す沙耶の遥か前方で、瀬文がさっさと行くぞと皆を急かしていた。
418Res/258.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。