355:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/31(火) 21:02:08.15 ID:nLqdHALGo
「もう、まだわからないのですか?」
独り間抜けな事を考えていた私に対し、とうとう痺れを切らしたらしい彼女が声を上げる。
彼女との付き合いはもう随分長くなるが、どうにも彼女には気の短いところがあるように思える。
何故だか彼女は愚鈍な私を過大評価しているようで、会話中に私のレスポンスが遅れると臍を曲げてしまうのだ。
「申し訳ありません、どうにも私には、ちょっと難しい問題のようです」
「そうですか。わかりました、ヒントを差し上げましょう」
私は既にお手上げ状態で、ヒントではなく答えを欲しているのだが、
どうやら彼女はそう簡単には私がリタイアする事を許してくれないらしい。
仕方なしに、私は口を噤み彼女のヒントとやらを待つことにした。
「いいですか、あなたのスレッドが荒らされていて、そして同時に私のスレッドも荒らされているのです。
ここまで言えばお分かりになるでしょう?」
「あなたのスレッドと私のスレッドが同時に、ですか。あぁ、なるほど」
彼女の言葉は普通の人にとってはヒントとも言えないものだっただろう。
しかし普段から彼女に振り回されている私は、その言葉で唐突に理解出来てしまった。
418Res/258.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。