70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/03/31(木) 10:30:51.90 ID:NLmUjC2l0
「はっ?」ハァハァ
「目が覚めたかい?」
「何?ぼくどうなったの?」
「この星で捕食活動を続けた場合どうなるのか、君の脳にシミュレーションを直接見せたんだ」
「こ…このマシンは……」
「強制的に相手の意識ごと拘束する装置…これの制作者もやはり条約違反で有罪となりましたね」
「また犯行を重ねたのかこのバカ王子はー!?」
「僕達もそうだが、この星の人間の体は共食いには不適だ
君がここで本能のままに食事をすると、必ず最後には行き詰まって死んでしまう」
「どうして?」
「ここの住人は他に類を見ないほど雑食だ
動物、植物、そのままで食べられるものから毒入りのものまで何でも食べる
本人達も今日の自分の食事が何から出来ているのか正確には把握しきれてないんだ」
「……」
「人間が食べられなくなった君はあらゆる生き物がない交ぜになった食事を取り続け、やがてなんだか分からない生き物になってしまう」
「じゃあどうしたらいいの?おなか空いたよ」
「少し時間をくれないか?僕達が君の体を普通の体にしてあげよう」
「そうしたら…もう食べなくていい?」
「今ほどはね。1日3食、1回につき体重の200分の1程度で済むようになる
大丈夫、寝て起きたら終わってるさ」
「発砲許可、ですね!」ギリギリ
「隊長、お気持ちはわかりますが落ち着いてください」
「今きみたちを食べちゃったら…」
「もう死ぬまで戻れなくなるな」
「そっか
じゃあ、お願い」
「ああ、頼まれたよ
もうおやすみ」バスッ
「おやすみ…なさ……」
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