過去ログ - 花山「ありゃア・・・惣流・・・・・・・・・安価頼むぜ・・・」
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赤いイヤーカフ
2011/08/20(土) 15:54:54.09 ID:bG4ZPsIo0
唐突に。
何の前触れも予兆も無く、漢の前に降り立った巨大な柱。
尻餅をついた漢は、訳も分からぬままそれを見上げる。
巨大。
あまりに巨大。
それはもう[塔]と言える程の大きさ。
地上から始まり、途中で二股に分かれ、そのまま空へ。
二本に分かれた塔の尖端が、蒼空に溶けている。
それは、もはや柱・・・いや[塔]自体、肉眼では高さを推し量れぬ程に長大であることを漢に知らせる物であった。
ズッ・・・
漢は立ち上がる。
彼にしては珍しく、恐る恐ると・・・
眼前の光景が信じられないと言わんばかりに、漢は口を小さく開け、眼を大きく見開いている。
渇く口内。
滝の汗。
熱い眉間。
漢は今の状況を飲み込めずにいた。
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