過去ログ - 滝壺「大丈夫。私が、あくせらを守ってみせるから」一方通行「……」
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110: ◆L7wBXlR/tc[sage]
2011/02/20(日) 19:09:02.79 ID:FXqlHrcDO



行間


 ここは、とある研究所。そこに、一人の男が入っていく。

「やあ、よくあの病院を抜け出してこれたね」

 部屋のデスクに座る男が、入ってきた男へと話しかけた。

「俺の能力なら余裕だ。……にしてもよぉ、あのカエルみてぇな医者はすげえな。もう歩けるまで回復してやがる」

「まああの男も、だてに冥土帰し《ヘヴンキャンセラー》とは呼ばれてないだろうさ」

「まぁこんな話はどうでもいいか。……例のブツ、まじモンなのか?」

「ああ、間違いないよ。これさ」

 男が、デスクからなにかを取り出し、渡す。

「これが、幻想御手《レベルアッパー》か……。まさかマジで存在するとはなあ」

「ああ。これさえあれば、現在大能力者《レベル4》の君でも、一時的にあの超電磁砲《レールガン》を越す力を手にすることができるだろうさ」

「へっ……。これさえあれば、あの白モヤシにきっちりとおかえしができるぜえ。ありがとよ、ホントに礼はいいのかい?」

「ああ。……そうだ、それは使用後短時間しか作用しないから、ギリギリで飲むといいよ。そこに入っているすべてを一度に、だよ」

 まあなにをする気かは知らないが、と男は続けた。

「わかってるよ。じゃあな」

 男はもらったシャーペンの芯のケースのようなものをポケットに入れると、研究所からでていった。




 残された方の男が、外を歩く男を窓から見ながらポツリと呟く。

「実験体をギタギタにぶち壊して、限界を無視することが研究の第一歩、か……」





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