過去ログ - 滝壺「大丈夫。私が、あくせらを守ってみせるから」一方通行「……」
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5: ◆L7wBXlR/tc[sage]
2011/02/15(火) 18:52:21.16 ID:1l+MHF0DO


 普段とは違う光景に愕然とする一方通行だが、教室の入り口でただ突っ立っていても仕方がない。

 二つある机の内、おそらく自分の使っていたであろう方へと座る。三年近く使っていれば、自分の机を見分けるなど雑作もないことなのだった。

 はァ、とため息をつくと、一体これはなンの冗談なンだちくしょう、と考え始める。彼の時間割り《カリキュラム》には、机を二つ使うようなものは存在しないはずだ。よって、ここにあの能無しの研究者どもが運んだという可能性は無いはずである。

 ――能無し、というのは別に苛立ちから出た悪口ではない。一方通行をまともに開発できる研究者が一人もいないのだ。そして、ほとんどの研究者は《一方通行》という力に恐れをなし、彼から離れていく。ゆえに、能無し。一方通行の本心からの言葉である。……まぁ、何人か例外もいるのだが。

 では、生徒がここに間違えて運んできたのであろうか、と一瞬考え、すぐにその可能性も否定する。

 ここは、一方通行専用の特別クラスである。自分と一部の研究者以外に、この教室の存在を知っている者はいない。

 では、一体誰が? そしてなぜ? と、そこまで考えた時、教室の扉が開く音が一方通行の思考を止めた。


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