過去ログ - 幼女「そこのおとこ!ちょっとやらせなさい!」
1- 20
406: ◆t7gfNpKsyE[sage]
2011/03/10(木) 00:42:23.71 ID:EFii1DkRo
彼の朝は、早い。
体に染みついた習慣だろうか。昨夜は深夜に就寝したにも関わらず、夜明けとともに目を覚ました。
目覚めた彼の脇には、幼女が、一人。
色白で、儚げで、美しささえ感じる幼女だ。
幼女は、ふわふわの長髪を、一房、握りしめてぐっすりと寝ているように見える。
「幸せそうな寝顔だな。なんかムカつくわ。ってか、起きてるだろ」
毒のある言葉とは裏腹に、彼の声色と、表情は穏やかだった。
深呼吸し、光の差してきた窓を見る。
窓の外には、自転車で駅まで向かうサラリーマンと思しき男性が通っていた。
チェーンが錆びついているのだろうか。きぃきぃと奇妙な音を発している。
時刻は、6時。恐らく、都心あたりが職場なのだろう。朝早くからご苦労な事だ。
自転車が過ぎ去った事を確認し、男は深く嘆息した。
「あぁ…うるせぇ」
朝が弱いという彼の言葉に、力は無い。
恐らく、その言葉は自転車の男性に向けてのものだろう。
「違ぇよ」
違う、らしい。では誰に向かって言っているのだろうか。
「お前だよ!幼女!お前だ!さっきから変なモノローグ入れやがって!何なんだよ一体!」
ただでさえ悪い目つきを、さらに険しくし、男は怒鳴った。
「やかましいわ!何がしたいんだよ一体!」
「れんしゅう?」
「何のだよッ!良いから寝てろ!静かに寝てろ!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/350.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice