過去ログ - 幼女「そこのおとこ！ちょっとやらせなさい！」
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412:１ ◆t7gfNpKsyE
2011/03/10(木) 12:23:50.30 ID:qX8jJTXio
朝食を作らなければならない。それも、二人分。
昨日、男は生まれて初めて誰かのために食事を作った。
彼の両親は、男が自炊できるようになる頃には既に家にはほとんどいなかった。
世間では育児放棄や、虐待などと言われるかもしれないが、男は今も別に気にしていない。
買い物の方法は教わっていたし、テレビを見れば料理の作り方はわかるからだ。
―――そんな目で俺を見るな。
化け物を見るような、怯えた瞳。彼の大嫌いな瞳。
その目を向けられるくらいなら、関わらないでいてくれたほうが気が楽だ。
そう直接伝えてから、もう5年以上両親の姿は見ていない。
生活費を貰って、ただ、生きる。
友と呼べる者のいない学校へ行き。
一人だけの家に帰る。
毎日が、その繰り返しだった。
そして、生活費の打ち切りを頼んだ日から、約1年。
両親とは、一切の連絡を取っていない。

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