124: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/03/03(木) 22:27:38.05 ID:Qa7CywZDo
第二章 暗転 LEVEL6_SHIFT.
1
「おーっす、待たせたな」
座り込んでいた美琴に、上条が手を振る。
顔を上げた彼女は、親の仇を見るかのような目で上条を睨んだ。
「こんの、やっっっっっっっっっっっと来たわね!」
「のわぁっ!?」
予定から十五分遅れておきながらも悪びれる様子のない上条を青白い雷光が襲う。
「テ、テメェ!」
「うっさい! 遅れてくんならせめて連絡くらい寄越しなさいよ」
「うっ、それを言われると………と、言いたいところだが、御坂。俺はお前の連絡先、知らねぇんだが……」
「へ?」
そう言えば、と美琴は続ける。
なんだか長い付き合いだが、一度も連絡先を交換しようとしたことはなかった。
なにかあっても、『今度会った時でいっか』くらいで解決してしまうのだ。
「連絡しようにも………っとまぁ、こりゃ言い訳だ。待たせて悪かった」
「あ、うん……」
上条は両手を目の前で合わせ、美琴に頭を下げる。
本当は文句の一つや二つ、オマケに電撃でもぶつけてやろうと思っていたのだが、こうも素直に謝られてしまえば美琴としてもそれ以上に責めることが出来ない。
「じゃぁ、連絡先、交換しとく?」
「それはちょっと話は別と言いますか………」
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