139: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/03/08(火) 20:16:32.04 ID:hplLs8wro
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人通りの少ない道を美琴は慎重に歩く。
隣を歩いているのは、自分とそっくりな少女。
いや、そっくりでは物足りない。
瓜二つでもまだ足りないくらいだ。
(この辺なら大丈夫かな)
近くを通る人は見当たらない。
ぐるり、と周囲を確認したところで美琴は少女から手を放し、その無感情な顔を真正面から睨みつけた。
「アンタ、私の―――」
言葉が出てこなかった。
信じたくなかった。
頭の片隅に、心の端っこに引っかかっていた噂を。
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