177: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/08(金) 07:00:36.31 ID:s6ktP7hNo
行間二
「初春」
「ふぇ?」
美琴からの電話を切ってすぐ、初春飾利は後ろから飛んできた声に飛び上がった。
恐る恐る振り返った先にいたのは白井黒子。
風紀委員の先輩であり、友人でもある彼女は真剣な顔で初春を見ていた。
「な、なななんですか、白井さん?」
「今の電話、お姉様ですわよね?」
「なんのことですか?」
初春の声が裏返る。
内緒にしておいて、と美琴に釘をさしてはおいたが、自分からバレてしまっては元も子もない。
白井は酷く真剣な顔で、初春へと詰め寄る。
「それにしても、なかなかに興味深い話でしたわね」
「出来れば文句は御坂さんに直接お願いしたいのですけど……」
ゴンッ、と白井のゲンコツが初春の脳天へと決まる。
「い、いたぃっ!?」
「痛くしたのだから当り前ですわ。それより初春。お姉様が何に関わってるのか、正直に吐いた方が身のためですわよ?」
頭を抱えてオーバーに痛がっている初春を無視し、白井は彼女の端末のディスプレイに目をやる。
とある医療機関のページが開かれているその画面は、少なくとも個人的にアクセスできるそれではなかった。
白井はキッとした目で初春を睨む。
彼女の技量をもってすれば、こんなページを開くくらいは出来るだろう。
だが。
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