過去ログ - 一方通行「お前……上条か?」
1- 20
188: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/23(土) 20:35:24.27 ID:plOY2Btfo

「ですから―――」

「『反射』によって弾丸が返ってくンなら、その場にいなけりゃ良い、ってか?」

 規則的なリズムで弾を吐きだしていた『オモチャの兵隊』が突如爆発する。

「っ!?」

「なかなかイイ考察だったぜ? ただ残念なのは、俺の能力の本質を見誤ってる、って事だな」

 ミサカ9982号は目を見開き、手に持っていたそれを見る。
 内部から爆発したマシンガンはとても撃てる状態ではなかった。
 しかし、彼女が衝撃を受けたのは武器が使い物にならなくなったことではなく、一方通行が彼女の思考を読み取ったかのような事を言ったからだった。

「ミサカは、確かに『反射』によって銃弾が返ってくる軌道から抜けたはず……!?」

「あァ、そォだった。確かにテメェは『そこ』にはいなかったな」

 一方通行は微笑んでいた。
 問題に正解した生徒を誉める教師のような顔だった。

「正確無比な『反射』から逃れるには、常に移動を続けて、反射された攻撃が返ってくるまでに攻撃開始点から移動していれば問題ない……これがお前の立てた仮説、ってやつなンだろォが」

「俺の能力が『向かって来るものを180度反転させるだけ』なら……それでオッケーだったンだけどよォ」

「避けられンなら、それを見越して、反射させる先を変更しちまえばイイ、ってことなンだけど……わっかるかなァ?」

 混乱したような顔の9982号に向けて、一方通行は人差し指を立てる。

「それでは、ここで一つ問題です。この俺、『一方通行』の能力は一体何でしょうか?」

「『反射』じゃ………ない?」

 ミサカ9982号は一方通行に向けて使えなくなったマシンガンを投げつける。
 『反射』であれば真っ直ぐに返ってくるはずのそれは、一方通行の身体に当たると真横の壁に向けて勢いよくぶつかる。
 まるでその身体に当たることで、何らかの別の力が与えられたかのように。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
349Res/214.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice