208: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/04/28(木) 19:21:50.31 ID:HSlJpMPJo
一拍の逡巡を置いて、白井は説明を始める。
その口から語られるのは―――
美琴からの電話の事。
告げられた符丁の事。
解析結果の事。
そして、機密情報に関して。
「もっとも、わたくしの優秀な同僚の腕を持ちましても断片情報しか引き出せませんでしたが……」
そこまで言って、彼女は言葉を詰まらせる。
自分の不甲斐なさを噛みしめるようだった。
「断片しかって事は……いや、断片はある、ってことだよな?」
「え、まぁ……『妹達』、『絶対能力者進化実験』、それと『超電磁砲』……まともに読みとれたのはそれくらいですの」
白井は悔しそうに下唇を噛む。
何が起こっているかは彼女にも分からない。
ただ、少なくとも『超電磁砲』――お姉様が関わっているのは確実だった。
「なぁ、白井……ちょっと聞いていいか?」
ぼそり、と。上条が呟く。
「なんでしょうか?」
「御坂が一人っ子ってのは確かなんだよな?」
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