274: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/05/21(土) 22:01:18.61 ID:rSOcrOj0o
「なぜ―――
「なんで……なんでアンタが出てくんのよ!」
ミサカ9982号の言葉に、美琴のが問いかけが被る。
聞きたかったことは同じ。
関係のない筈である彼が、この状況でなぜ飛び込んでくるのか。
「わりぃな、御坂……お前は知られたくなかった事かも知んねぇけどよ」
上条は落ちついた声で続ける。
ふぅ、と溜息をつき一拍置くと、ゆっくりと振り返った。
「でも、ほっとけなかったよ」
にっこりと笑う。
それは、一瞬だけだった。
その一瞬の笑顔が消えた後、上条の顔にあったのは酷く真剣で、それでいて激しい怒りだった。
無二の親友を怒るときのような。
「ど、どういうことなのよ……?」
美琴は生唾を飲みこむ。
鬼気迫るような上条の様子は明らかに異質だった。
かれこれ一年程の付き合いになるが、こんな荒れた上条を見た記憶はなかった。
「はァ……で、テメェは何処まで知ってここに来たンだよ?」
激昂する上条を尻目に、一方通行はまるで他人事のようだった。
何も知らない奴に言われたくない、とそう言っているかのような目が、上条の視界に入る。
「俺がコイツらをぶっ殺してきた、くれェは知ってンのか? それとも来てみたら偶々ボコボコにしてる所にぶつかったか?」
「何にも知らねぇよ……でも、放っておけるわけねぇだろ」
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