276: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/05/21(土) 22:02:25.04 ID:rSOcrOj0o
「なンだなンだ、なンですかァ!? わざわざ禅問答でもしに来たわけじゃねェだろうがよ、三下ァ!」
「………」
上条は何も答えない。
真っ直ぐに一方通行の目を睨んだままだった。
「カッ……めんどくせェ、やる気がねェなら邪魔しねェで黙って見てろ」
舌打ちを一つ打ち、一方通行はその視線をミサカ9982号に向ける。
上条はその視線を遮るように、彼女の前へと立ち塞がる。
「御坂!!」
「っ!?」
不機嫌な一方通行に視線を固定したまま、上条は後ろにいるであろう友人に声をかける。
放心気味だった彼女はその言葉にハッとすると、あわてて気を取り直した。
「妹連れて逃げろ……医者行って治療してもらわねぇと」
「逃げろ、ってアンタはどうすんのよ?」
「俺はコイツと話がある」
美琴は視線を迷わせていた。
上条の背中と、妹の身体と。
このまま放っておけば、妹は出血によって無事じゃ済まないだろう。
だが、かといって上条を置いて逃げれば―――。
349Res/214.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。