306: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/05/28(土) 05:14:59.21 ID:NFLpaoqXo
もしそうであるならば。
誰も手を出そうと思わない、誰も近づこうと思わない絶対の存在になりさえすれば。
「………おもしれェ」
一方通行は口元を歪める。
無敵になれば、誰も近づかなければ、さっきのように下らない争いにに巻き込まれる事もない。
そうすれば、誰も傷つけなくて済む。
「オイ、オマエら」
スーツを着た男が振り向く。サングラス越しにも分かるくらいに楽しげな顔だった。
「その実験、詳しく聞かせろ」
ニヤリ、と男が笑う。
まるで一方通行がそう言う事を分かっていたというような顔で、彼はその表情を作っていた。
「ここから先は学園都市の『闇』に触れることになります。もう、戻れなくなるかもしれませんよ?」
男の言葉に、一方通行は逡巡する。
そして、一拍を置くように、肺に溜まった息を吐きだす。
「上等だ……俺に戻る先なんてねェよ」
「どうぞよろしく、新入りさん」
349Res/214.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。