56: ◆XtjOmDyc46[saga sage]
2011/02/19(土) 20:11:21.80 ID:qw7dATgRo
「俺のはちょっと異色でさ」
『幻想殺し』
上条の右手に宿る、異能に対する絶対的な力。
全ての異能を打ち消し、無へと返す力。
「そ、そんなの……」
ありえない、と。少女の唇が動く。
二百三十万分の一の能力。
生まれながらにして上条が持っていたその力は、レベル5の電撃であっても例外ではなかった。
「ふっざけんな……」
少女、いや、常盤台の『超電磁砲』こと、御坂美琴の周りから火花が散る。
バチバチという音が空気を切り裂き、青白い電光が宵闇を照らす。
「お、おい……なんでそんなにバッチンバッチンしてるんでせうか?」
「ちょろっと、本気出してみても良いかもしれないわね」
少しだけ嬉しそうな笑みが、彼女の口元に現れる。
それはちょうどRPGのラスボスを前にしたような、高揚感から来るような笑みだった。
「お、俺はレベル0の無能力者なんで………って、聞いてないっ!?」
「死ぬ気でやんないと死ぬかもしれないわよ?」
理不尽だ、と上条は思う。
それ以前に、日本語が変じゃないか、とも。
「ふ、不幸だ……」
がっくりと肩を落とす暇もないまま、上条に向けて雷撃の槍が飛んだ。
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