90: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/02/23(水) 19:55:40.40 ID:tiOfvahqo
(これが白井の言っていた『お姉様の居場所』ってことか?)
そう考えて、上条は苦笑する。
自分でも少し傲慢だとは思うが、もしそう思ってくれているのなら。
彼女が羽を伸ばす場所が他にないというのなら。
「偶になら付き合ってやっても良いよな」
「はぁ? 何言ってんの?」
「なんでもねぇよ」
不思議そうな顔で、覗きこむ美琴を適当に流す。
ビリビリしてくるのは勘弁だが、なんだかんだ可愛い女の子と喋ることは楽しいのだから。
「で、美琴センセーは何を獲得してニマニマされてたんです?」
「ニマニマなんかしてないわよっ……多分」
「いやー、写真でも撮りたいくらい見事な顔でしたよ?」
「う、うっさい!」
茶色の髪がパチパチと静電気を起こす。
これくらいならまだ大丈夫だ。
「ちょっと可愛いバッチがあったからさ……」
そう言って、美琴はポケットから缶バッチを取り出す。
ファンシーグッズメーカーのものらしく、青地に彼女が好きなカエルが描かれている。
「またカエルかよ」
「ケロヨンって名前があんのよ、いい加減に覚えろ」
「って言われてもなぁ」
ゲコ太だか、ゲロッパだか知らないが、正直に言って興味のない上条には見分けがつかない。
美琴にとってはそれが死活問題らしく、ことあるごとに怒られている気がする。
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