過去ログ - 上条当麻は初めて死に恐怖する -SS速報VIP

過去ログ - 上条当麻は初めて死に恐怖する

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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/19(土) 13:58:12.55 ID://yqD1bAO

その事実こそ、上条当麻が絶対に気付いてはいけない一つの真実だった。

後方のアックアという男は、上条当麻を死へ追いやる。
次元の違う強さ、その強さをもってその男は上条当麻を粉砕する。

以下略

34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/19(土) 14:13:44.17 ID://yqD1bAO

足が一歩、涙が一滴、上条当麻の勇気、上条当麻の恐怖。
相反する両者が混在する結果、上条当麻は涙しながら歩く。

何故涙を流すのか。それは恐いからだ。

以下略

35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/19(土) 14:24:23.22 ID://yqD1bAO

朝起きて、二階の部屋を抜け出し家族の待つリビングへ向かう。
父親と母親と兄弟が待つ空間。

以下略

36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/19(土) 14:42:23.23 ID://yqD1bAO

閑話休題、上条当麻は歩き続ける。
無意識の内に否定をし、涙を流しながらただ歩く。

否定するものとは、死への恐怖。

以下略

37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/20(日) 07:25:48.87 ID:DMh6TT47o
期待してます

38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 10:08:24.63 ID:qM+XF20AO

繰り返すようだが上条当麻は今、見た目からして普通ではない。
着ている服は病人用の手術衣のようなもの、頬や腕には電極のついたテープ。
傷だらけの体、涙で濡れる顔、真っすぐに歩く事もおぼつかない。

以下略

39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 10:31:32.84 ID:qM+XF20AO

上条当麻にとって御坂美琴という人物はどういう存在であるか。
端的に言ってしまえば、「仲間」という言葉につきるだろう。
自分が困った事や知らない事があれば助力を求める。
逆に相手が困っていれば命を賭して「ヒーロー」となる。

以下略

40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 10:56:51.67 ID:qM+XF20AO

こんな少女が自分を止める事が出来る訳が無い。
いくらヒーローと三人目のせめぎ合いが「上条当麻」を揺るがしているからと言っても、
上条当麻を知りもしない少女がこの弱々しい足どりを止める事など不可能だ。
つまりはそれ位のレベルという事。

以下略

41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 11:26:07.78 ID:qM+XF20AO

全て伝えた、もう目の前の少女と話す事は無い。
ふと少女の方を見る。時が止まったかのように御坂美琴は黙したままである。
何を考えているのだろう。
だがこの少女が考えている事など今は必要無い。

以下略

42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 12:42:21.69 ID:qM+XF20AO

上条当麻は驚きを隠せない。。
この少女は今自分が求めているものをはっきりと指摘している。
誰も気付かなかった事。
心の奥底で上条当麻は救いを求めている事、死に恐怖している事、不安を押し隠していた事。

以下略

43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 13:40:56.70 ID:qM+XF20AO

なるほど、妙に心に響く言い方をすると思った。通りで重くのしかかる訳だ。
今まで隠していた事がまさかこんな意外な人物に知られるとは。

心は揺らぐ。だが、何かがおかしい。

以下略

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