過去ログ - 9982号「あなたがミサカの…お姉様…?」 美琴「えっ…」
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37: ◆k6RW/3k7XQ[sage]
2011/03/06(日) 15:09:36.46 ID:sFFZX50R0

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10032『上位個体』

打ち止めと一方通行はお使いを終え、横断歩道を渡っていると、
打ち止めにミサカネットワークを通じてミサカ10032号の声が聞こえてきた。

打ち止め『10032号?どうかした?』

10032『先ほどの件についてです』

10032号は言葉を濁して言ったが、
打ち止めはそれが何についてなのか、すぐに分かった。

打ち止め『―――9982号のこと…?』

10032『はい。話はすべてネットワークを通じて聞かせてもらいました』

妹達には「ミサカネットワーク」というものが存在しており、
これにより各「妹達」は情報や意識、記憶を共有しているため、
打ち止めと9982号の会話は、10032号はもちろんすべての妹達に打ち止めの感覚を通して共有済みなのである。

打ち止め『うん、どう思う?』

10032『9982号が生きていたと考えると、それはとても喜ばしいことですが、それにしては不審な点がいくつかあります』

打ち止め『不審な点?』

10032『はい。簡潔に話しましょう』

と言って10032号は続けた。

10032『まず、9982号からは微弱な電波が感じらませんでした』


妹達は欠陥電気ではあるが御坂美琴のクローンであるため、
発電系能力者という点に変わりはなく、
無意識のうちに微弱な電磁波を常に発しているのだ。

そして同じ発電系能力者同士ならば、それを感知することが出来る―――はずだった。


10032『何か道具を使って無理やり電磁波の放出を防いでいる可能性もありますが…』

打ち止め『そんなことできるの?』

10032『できたらミサカにも施してもらいたいぐらいですね。ありえないと思いますが』

打ち止め『そうだねぇ〜…』


ちなみに妹達はその微弱な電磁波のせいで御坂美琴同様、猫に避けられているのだった。


打ち止めは行きにも通った歩道橋を上りながら、10032号の言葉に耳を傾ける。




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