過去ログ - 9982号「あなたがミサカの…お姉様…?」 美琴「えっ…」
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◆k6RW/3k7XQ
[sage]
2011/03/06(日) 16:11:36.94 ID:sFFZX50R0
10032『妹達である以上、上位個体のことを知らないはずがありません』
打ち止めは9982号との会話を思い出す。
あの時は軽く流されてしまったが―――。
10032『9982号はハッキリと上位個体のことを知らないと言いました』
打ち止め『嘘ついてたってことは…?』
10032『それだったら嘘を一発で見抜ける特殊能力をもったミサカがいるので、ありえません』
打ち止め『そんな特殊能力持ったミサカ知らないよ!?』
打ち止めは思いもよらぬミサカの登場についツッコんでしまった。
10032『精度はプロ級なので間違いはありません』
打ち止め『そ…そうなんだ…』
こんなに何でもアリな妹達なら9982号が生きてたっておかしくないな、
と思い始める打ち止めをよそに10032号は続けた。
10032『あの実験以前はミサカネットワークに接続していたんですから、上位個体の存在を知っているのが当たり前ですよね』
10032『これらの点を踏まえると、つまり――――』
打ち止め『第九九八二次実験以降、もしくはその時に何かあったのかな…?』
10032『可能性はありますね。まぁ、仮にあのミサカが本当に9982号だったとしたら、の話ですが…』
10032『とりあえず、ミサカ達が気づいた推測も含む不審点は以上です』
打ち止め『むむむ、さっぱり分からないね』
10032『直接もう一度会って詳細を聞ければいいのですが…』
打ち止め『どこにいるか分からない…ね』
ミサカネットワークも使えず、電波も感知できないとなると
学園都市の中から9982号を見つけ出すことは容易ではなくなる。
10032『上位個体と同じようにセールに来ていたみたいなので、近くにいるとは思います。というわけで上位個体。
9982号探し、頑張ってください』
打ち止め『まさかの人任せ!?ここは普通、ミサカも手伝いますって言ってくれるんじゃないの!?』
おそらく親指を立ててグッドラックのポーズをしているであろう10032号にツッコむ打ち止め。
それに対して10032号は、
10032『ミサカはそこまで暇じゃないので、上位個体にお任せします』
ときっぱり言い捨てて通信を切った。
打ち止め(はぁ…。まったくもー)
相変わらず重要なところで役に立たない部下だなぁと思いつつ、ため息をつく打ち止めだった。
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