過去ログ - インデックス「長点上機?」一方通行「あァ?」
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2: ◆ObanGQEW7M[saga]
2011/02/19(土) 22:26:29.26 ID:gUhTDXOAO


(そろそろ周りの視線がいてェ……)


具合が悪くなりそうなほど泣く目の前の少女に軽くヒいていたのだが、辺りの汚物を見るかのような視線に、渋々、彼にとって慣れていない少女への慰めミッションを開始した。


「うああああああん」

「……ちったァ泣きやめ」

「うぅぅぅぅ……、だって、あのラストが忘れられない、ひっ、っんだもん…」グスグス

「オマエ……、高校生にもなってアニメ映画でボロ泣きすンじゃねェよ」

「ごめん、かも……ひっく」

そう言って彼が差し出したのはウェットティッシュ。
もう慣れた手つきで、それをめくる彼女の前には特大のハンバーガー×4。
対する彼はアイスコーヒーのみ。


「みっともねェ顔すンな、暴食女」

「ぐすっ、恩に着るんだよ……、あと、うぅぅ、その言い方、ひどすぎかも」

「事実だろォ」

「あなたの可愛らしい後輩にっ、ひっく、思いやりって無いのかなっ、ひっく」


自分で言うンじゃねェとツッコミを入れた。


「あァあァ、しゃっくり出てンじゃねェか。 飲み物飲め」

「私の、終わっ、ちゃった」エグエグ

「……頑丈な胃袋ですねェ」

「ひっく」

「……後で買って返せ」

ジト目で差し出すその手を巻き込んで、彼女はコーヒーを飲む。

ちゅーちゅーと気の抜ける音と、まるでマイクを差し出すインタビューアーのような体勢な事に、少年はもう一々突っ込んだりはしなかった。




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