過去ログ - インデックス「長点上機?」一方通行「あァ?」
1- 20
807: ◆ObanGQEW7M[saga]
2011/05/03(火) 21:43:27.25 ID:V5xr2HFAO



「外、暗いのに……」

「大丈夫だろ、強かな奴だし」

「でも……」


正面にはわざわざ体の向きを変えてまでドアの方を向く風斬、まるで一方通行なんて眼中に無いような。
きっと比喩でも何でもなく、見ていないのだろう。


「そンなにあの暴食のことが心配か?」

「……ええ」

その両手は、よく見れば木製の椅子を堅く握り締めているのが分かる。
あんなに締め付けてしまえば、強固な木材だって千切れてしまうのではないかと思わせるほどに、だ。


一方通行は彼の背後にある窓を見た、インデックスがそこに居るかどうかを確かめたくて。

結果、白い要素はどこにもない。
そこには無機質なアスファルトと沈みかけた夕日が鎮座しているのみ。

安堵しつつ、振り返る。
相変わらず風斬は落ち着かないで、辺りを見回しているだけだった。


「……」

体全体が底から冷えていく感覚、久しく味わっていない感情を懐かしさを感じながら舐めまわした。



「――そりゃそォだよなァ」


もし終始見張らないといけないほど脆いなら、何故彼女は1つたりとも言わないのか。
勝手に黙られておいて、そんな態度を取られるなんて迷惑でしかない。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/430.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice