過去ログ - インデックス「長点上機?」一方通行「あァ?」
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902: ◆ObanGQEW7M[saga]
2011/05/16(月) 00:26:22.40 ID:sTYHlKyAO



始まりの前触れもなかった。
終わりも同じく、突風は徐々にではなく急に収束する。

背中に感じた風圧も急に止み、あまりに突然だったので彼は少しだけバランスを崩した。


「――そっか、それなら良いのかも」



次の瞬間、インデックスは一方通行の左のポケットに右手を突っ込んでいた。



「あれ?あんまり暖かくないんだよ?」

「急に手差し込ンどいて、言うセリフはそれか」

「だって……寒かったんだもん」

「オマエのポケットだってあンだろ」

「実はね、……ふふ、カイロ目当てだったんだよっ!!」

「……な、何だってー」

しれっと言ってのける彼女の手は、可哀想なくらいに冷たい。
しかしそこでひとかけらの同情もしないのが、我らが第1位である。


「出、て、け」

そして手首を掴もうとしてポケットの中でもがく。

「い、や、か、も」

「冷たいンだよ、オマエの手は」

「心が暖かい証拠だね!」

「どの面下げて言ってン……」

しかし、布に覆われた攻防戦はインデックスの勝利に終わる。



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