過去ログ - インデックス「長点上機?」一方通行「あァ?」
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925: ◆ObanGQEW7M[saga]
2011/05/19(木) 01:12:33.01 ID:Dcs6GY1AO



「化学熱傷、放射線熱傷――ンで電撃熱傷」

「それらって?」

彼女なりの手応えを掴み、インデックスはたたみかけてくる。

一方通行がふと瞳を覗くと、先程の気迫が戻ってきたようで、碧は冴え冴えとした輝きを、圧倒的な存在感を放っていた。

「オマエが理解出来るよォに分かりやすく言う。

化学熱傷は硫酸、塩酸、硝酸などが皮膚を腐食すること。放射線熱傷は、放射線のエネルギーで肌が焼けるみてェな。電撃は言わずもがな、焦がす」

「…………そっかぁ」

杜撰な説明の方が分かりやすいのか、憑き物が落ちたように、かくかくと頭を動かしていた。


それにしても人体が焦げる例――だなんて、昼前にのんびりと話すには異質すぎやしないか。


「何か聞いた理由はあンのか?」

「――――えっとね、」

話によると、持ってきた新聞の連載小説を見たところ、それは以前も目にした作者だった。
そして、その小説は時代小説なのだが、顔の焼けただれた男が最初から登場する。
しかし、作中でそうなってしまった理由は一切話されない、ただ淡々とそれからの人間関係を描くだけなのだ。


「――当時だって江戸は多湿だったと思うから、自然発火は無いかなって」

「当時なら、ダントツで電撃によるものだろォな」

「そうかも。じゃあね、今だったら?」

「化学と電撃が拮抗するくらいじゃねェの?」

「――うん、うん! ありがとう、参考になったかも!」

顔を焼くほどの痛み――想像を絶する悪夢だろう。
そして今のように、こっそり学校からくすねてしまえそうなものが危険な物という事実。


「それにしても、新作出てるなんて家に新聞が無かったから気づかなかったんだよ」とぶつくされていた彼女に勉強しろと拳をいれておいた。


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