過去ログ - インデックス「長点上機?」一方通行「あァ?」
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946: ◆ObanGQEW7M[saga]
2011/05/27(金) 04:03:30.29 ID:GdyO2CWAO


時計を見ると午後2時、今が絶好のチャンスかもしれない。

「……オマエ、時間ある?」

逡巡もせずに彼女は返す。

「ふっふっふ、私にそんなこと聞くなんて愚問にもほどがあるんだよ」

「何を偉そォに暇人が言ってやがる。
――じゃァ良い。出掛けンぞ」

鞄を片手に、それとスプリングコートを着て席を立った。


自動ドアを潜り、いつもは通らない方向へと歩いていく。

「え、ちょっと、どこに行くのかな?」

しばらく進むうちに、後ろから少々慌てたような声が聞こえた。
何と返すべきか迷い、長々考えた。
五分経ってから出した結論。
それはあくまでも素直に。

「――俺も本意じゃねェが、ここまで来たら神頼みってモンじゃねェのかって」

日中ということもあるが、頬を撫でる風が鈍い。
年中この気温で居てくれれば良いのだが、それは無理な話だろう。
嘆息した。

「かみ、だのみ?」

まるで音声発音ソフトが発声したかのように思われる。

「……」

いたたまれなくなった一方通行の歩調は、徐々に加速していく。

「あ、待って!」

「別に行きたくねェンなら」

「合格祈願で……かあ、神様が味方してくれると嬉しいね」

さり気なく横にくっ付いてきたインデックスは、にへらと笑った。




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