312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/01(火) 00:11:16.60 ID:Gl8ASAPDO
姿を見せた影。せの姿は頭から足の先まで黒づくめであり、一度暗がりに溶ければ、目ではその姿を追う事は難しいだろう。
それに、頭に被ったフードのせいで、その表情をここから伺い知る事は出来ない。
だが、背格好は分かる。自分とさほど変わらない体格。恐らく、同年代の少女だろう。
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2011/03/01(火) 00:18:39.48 ID:Gl8ASAPDO
「―を開始します」
黒い衣装を身に纏った少女が、ボソボソと美琴の耳に届かないような声で呟く。
美琴「え、なんて言ったの?」
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2011/03/01(火) 00:31:20.12 ID:Gl8ASAPDO
一方、ここは木山の研究室―
あまり広くもなくさっぱりとした部屋に、部屋の主である木山と彼女に誘われた浜面がいた。
…いや、二人だけではない。若い女性と二人一緒だと何をするか分からない、とくっついてきた麦野と滝壺もいる。
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2011/03/01(火) 00:43:12.21 ID:Gl8ASAPDO
浜面の視界を遮る薄いカーテンの向こうで、自分の右腕に何がなされているのか、全く分からない。
いや、あの声のトーンだ。きっと、素敵な事が行われているに違いない。
そう思うと、浜面のもう一人の自分が元気になってきて、たまらない。
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2011/03/01(火) 00:49:45.14 ID:Gl8ASAPDO
浜面「…なにやってやがんだああああ!!!?」
声が裏返る程に絶叫する浜面。
そこで、彼が見たものとは―
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2011/03/01(火) 00:52:35.82 ID:9YmTj59DO
KOEEEEE!
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2011/03/01(火) 00:58:02.37 ID:zKDgu8i5o
こえええええええええ
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2011/03/01(火) 01:02:01.64 ID:Gl8ASAPDO
浜面「いでええええ!?」
腕に刺さった針を慌てて引き抜く。すると、
浜面「ぎゃあああ!!?」
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2011/03/01(火) 01:09:18.94 ID:Gl8ASAPDO
浜面「しかも、よく見りゃ、ところどころ焦げてるしいいいい!!?」
木山「ああ、すまない。それは私だ」
しらっ、と言う木山。
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2011/03/01(火) 01:17:42.68 ID:Gl8ASAPDO
麦野「いや、何でもしていいって言うからさ」
あははっと笑う麦野。
浜面「だからって、待ち針でハートを刻まないで!?」
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