332:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/02(水) 23:21:47.59 ID:UhFNvabDO
美琴「私相手に実験だなんて、随分大きくでるじゃない?」
フフン、と鼻で笑いながら自身の能力を展開する。彼女が放射する磁場が空気を震動させる。
美琴「良いわよ、そのケンカ、買ってあげるわ。でも―」
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2011/03/02(水) 23:32:59.23 ID:UhFNvabDO
美琴「くっ」
自身の電撃をかわされ、無防備な体に不意の一撃が振りかかる。
とっさに後ろに飛び、両腕で受け止める。
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2011/03/02(水) 23:51:12.51 ID:UhFNvabDO
彼女が生み出した電撃の槍が、飛び込んできた少女の体を打ち抜く。
だが、寸前でその槍を少女は受け止める。
フードを被った少女は、目には見えない楯で電撃を受け止める。
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2011/03/03(木) 00:08:00.97 ID:map7SUWDO
勢いよく放たれたボルトを不可視の力で弾く少女。
やはり念動力使いか。美琴はにわかに確信する。
だが―
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2011/03/03(木) 00:20:28.64 ID:map7SUWDO
だが、次は少女が驚かされる番だ。
少女が放った電撃を飲み込みもろともに、爆煙の中から放たれた雷が少女の腕をかすめる。
かすめた腕の自由が効かない。先ほどの一撃は、かすめただけで少女の右腕を奪っていったのだ。
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2011/03/03(木) 00:33:15.11 ID:map7SUWDO
美琴「全く、多重能力者だとはね」
美琴は腰に手を当てたまま、呆れ返って呟く。
理論上、不可能な多重能力。それをやってのける人間が目の前におり、あまつさえ、襲いかかってきたのだから。
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2011/03/03(木) 00:42:57.61 ID:map7SUWDO
美琴「それじゃ、ちょっとついてきて貰おうかしら?」
美琴はまだ腕が痺れたままの少女に促す。
最早、勝負は決した。彼女が多重能力者であろうと、最大能力はレベル4程度。学園都市最強の一人の自分に相対しと勝てる筈はない。その事は先の一撃で身に染みただろう。
339:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/03(木) 00:54:35.68 ID:map7SUWDO
しかし、美琴は気付く。彼女は負けず嫌いでもなければ物分かりが悪い訳でもない。冷静に自分の状況を把握している。それでいて、美琴の指示に従ってないのだ。
それに気付いた美琴が一気に少女に対し緊張を増やしていく。
美琴「あんた、何を―!?」
340:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/03(木) 01:04:09.42 ID:map7SUWDO
彼女の台詞が終わる。それと同時だろう。少女の体から、靄の様なものが立ち昇る。
美琴「、―これは」
美琴は息を飲んだ。この光景を見たのは初めてではない。そう、あの化物が現れた時と一緒の―
341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/03(木) 01:18:47.06 ID:map7SUWDO
少女が出現させた怪物―木山春実はケルベロスと呼んだ―、そいつはまるで、目の前の少女を威嚇する様に吠える。
頭に不愉快な音が響く。実際は、音などは発していない。代わりに、歪んだ力場のズレが能力者に干渉しているのだ。
その音に、反射的に耳を塞ぐ美琴。本能的な動作に一瞬、迫る脅威に対する反応が鈍る。
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