過去ログ - 一方通行「30人くらいまでは数えてたけどなァ」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/19(土) 22:47:54.05 ID:44UTjPSg0
豪雪吹き荒れる山から噴出した冷水を、頭から掛けられた感覚が襲う 
 
 
「――っみ、見てねェよ!! バカじゃねーかお前、糞ババァふざけンな!!」  
 
自分がどこを見ているのか分からないまま反論をする 
捲くし立てる一方通行を見てため息をつく黄泉川 
用意した自分のカップを引き寄せ一方通行の隣に座る 
 
「まぁ…、いいよそれで」 
 
「なンだそりゃ!? ざっけンな! 勝手に納得してンじゃねェ!」 
 
「あーあー分かった分かった、ごめんごめん」
 
「チッ」 
 
子供をあやすかの様な態度に益々腹が立つが、事実がある後ろめたさでその言葉で妥協してしまう 
 
コーヒーを飲み、一呼吸置く二人 
一方通行としてはこの場から早く立ち去りたいが、立ち去るには黄泉川の話が終わらないことにはできない 
その話自体に触れられたくないので、自分から振ることも出来ない 
つまりこの酷く勝手の悪い空間に、真綿でゆっくり絞め殺されるという八方塞の状態だった 
 
(―――――もういやだァ……助けてヒーロー……) 
 
来るはずの無い少年に心底救って欲しいと願う 
彼ならばこんな悪夢の様な幻想もあの右手で撃ち殺してくれるだろうと、行く当ての無い希望をため息と一緒に吐き出す 
一方通行の心は六割程折れていた 
自分の自慰行為が発覚し、ばれない様にティッシュをトイレに流すという小賢しい行為も発覚 
挙句に説教の為に呼び出されたにも関わらず、家主兼保護者の胸の谷間を覗き込むという卑劣な行為まで見破られる 
 
(最低だ……俺……) 
 
思い返しただけで七割折れになってしまった 
精神が螺旋を描き、真逆さまに落ちていく鬱スパイラルである 
 
「そろそろ本題に入るけど…」


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