過去ログ - 一方通行「30人くらいまでは数えてたけどなァ」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/19(土) 22:45:10.20 ID:44UTjPSg0
 
(うおお、お、お?お! きやがったァ!!) 
 
何も考えが纏まらぬまま家主がリビングへ到着した 
気まずいまま、彼女の顔がまともに見れない 
普段からまともに顔を見て話してないのだが、今の心境からはそんな日常の自分の対応すら分からない 
 
「コーヒー飲むじゃん?」 
 
第一声は優しさととれる言葉だった 
だがその裏を考えると、すぐに終わる話ではなく 
少なくともコーヒーを飲む程度の時間、話が続くことを示していた 
 
「あァ…」 
 
キッチンに立ち黄泉川がコーヒーを淹れる  
ピッピと電子音が鳴る 
炊飯器のスイッチを入れたようだ 
普段ならばそんな邪道な行為は即座に怒鳴り散らして咎めるのだが、……何も言えない 
  
(説教か? 説教だろうなァ……) 
 
カチャカチャとカップとソーサーのぶつかる音を聞きながら更に憂鬱を加速させていた 
消えてしまいたい気持ちに駆られるが、生憎空間転移系でも視覚を誤認させる能力はない 
黄泉川の記憶を消してしまいたいが、記憶操作や精神感応もできない 
学園都市第一位、万物のベクトルを操作する最強の超能力者 
 
(なンて不便な能力なンだよ、これ……) 
 
首についたチョーカーのスイッチを入れる 
光を操作し、自分に纏わせ姿を隠そうとする 
物が見えるのは各々が光を吸収反射しているからだ 
 
(今見えねェのかな……?) 
そのどこかで聞いた理論を元にすれば自分の能力でも視覚誤認、あわよくば透明になれるのではと咄嗟に考えた


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