過去ログ - 御坂「トウマ……君?」蛇「学園都市……か」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 18:10:41.24 ID:sbrdjlQZo
俺が学園都市から離れて翌年。
なんと、ビリビリが俺の元にやってきた。
アイツいわく

「アンタがアタシから逃げられるのかと思ったら、大間違いなんだからね!!」

だそうだ。やれやれ、最初にケンカしてからもう何回も負けてるはずなのに
懲りない奴だな、ホント。でも、今まで戦争という非日常の中、ほとんどの時間を
たった一人で過ごしてきた俺には、この時のビリビリには本当に感謝していた。
まさか、夜遅くにふと目が覚めて涙がこぼれただなんて知られたら、
笑われちまってただろうけど。


その時俺はインドにいた。そこから、宗教間での紛争が絶えないアラビア地方の
ある国に向かうためだ。
どうしてそんな所に用があるんだと思うかもしれないが、この紛争は科学側と
魔術側の代理戦争と化しているためだ。
現地で仕入れた情報によると、科学側には学園都市張りのID化された武器やら
一部の能力者が流され、魔術側には少数派集団がこの戦争に勝って
名を上げるために躍起になっているそうだ。そこにどんな思いがあっても、
無関係の人までをも巻き込むなんて俺は許さない。
そういうわけで、俺とビリビリはまず魔術側の交渉をすることにした。
だが…その途中でゲリラの襲撃に巻き込まれてしまい、御坂は………。
あいつは最期に、俺へこんなことを言っていた。

「純粋に人を助けたい気持ち……ずっと持ち続けて…なさ 」

死因は爆発の衝撃を諸に食らってしまったこと。幸運なんだろうか分からないが、
俺は奇跡的に打撲で済んだ。だが代わりに大切な仲間、いやそれ以上の存在を
失った。この時ほど、自分の不幸を呪った事はない。それまでにも、
俺を助けてくれた人達の何人かは犠牲になったが、ここまでの悲しみは…ある
はずなかった。だって、じゃじゃ馬ではあったけどアイツとの仲は悪くは
なかったんだぜ?

ふざけんなよ…何が戦争をやめさせるだ!!!仲間一人救えない奴が。何だ?
世界を救うだ?冗談もいい加減にしろよ!!!

御坂を失ってからの俺はしばらく自暴自棄になっていたが、あいつが遺してくれた
言葉の思いをもう一度考え直して再び戦地に向かった。


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