114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/27(日) 21:57:50.58 ID:BT5jmZ600
「美琴っ!」
私は目を開ける。
すると、なによりも先に彼の顔が目に入った。
「俺が分かるか?……美琴」
「…………当麻?」
「これは何本に見える?」
「…………1本」
「此処がどこだか分かるか?」
「…………当麻の部屋」
彼の出す質問に淡々と答える。
視界に映る彼の顔は、とても不安そうで。
とりあえず彼を安心させたかった。
「……大丈夫よ。ちょっと立ち眩みしただけだから……」
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫。大丈夫だから、安心して?」
身体の下に、固い感触がある。
無造作に投げ出された四肢から、床に敷かれたカーペットのゴワゴワとした繊維を感じる。
そこでようやく、私は自分が倒れていることに気がつく。
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