過去ログ - 御坂「練習するわよ」
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117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/27(日) 22:00:48.05 ID:BT5jmZ600

普通の男子寮では、通常一人が住むことしか想定していない。
それは浴室においても同じことであり、二人で一緒に入ると少し窮屈だ。

「…………………………」

私がシャワーを浴びているとき、彼は無言だった。
いつになく、しおらしい彼を見て。
私は元気付けるために提案をする。

「…………ねぇ?」
「身体、洗ってくれない?」

タオルと、ボディソープを溶かしたお湯を張った洗面器を彼に差し出す。
一瞬だけ躊躇した彼だったが、それを受け取って私の背中を洗い始める。
ゆっくりと、丁寧にタオルで擦る。
背中越しだが彼が私を大切にしてくれていることを実感する。

ごしごし ごしごし

表情は見えない。
それでも雰囲気でなんとなく分かる。
沈んだ気持ちが滲み出て、この狭い密室に充満している。
背中だけじゃ、不満か?

「後ろはもういいから、前をお願いね」

そう言って私は、彼と向き合う。
見せ付けるように晒した裸体。
彼は特に反応することもなしに、淡々とタオルを滑らす。
言われるがままに。



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