過去ログ - 御坂「練習するわよ」
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140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:39:59.71 ID:l22pbCWv0

あの後、朝食を頂いてすぐに帰らされた。
当然私は反対したが、彼がどうしてもと言うので仕方なく帰った。
理由は聞かされなかった。
思えばあの時に無理にでも聞いておくべきだった。
そしたら、今こんな思いをしなくてすんだかもしれないのに……。

「……………………………………」

携帯を片手に、公園のベンチに一人腰掛ける私。
それだけなら、気品溢れる制服を除けば普通の女子中学生に見えるだろう。
問題なのは先ほどから指一つ動かしていないことと、視線が画面に集中していることだろう。
来ない。
来ない。
来ない。
彼からの連絡が来ない。

「…………………………はぁ」

ため息一つ。
目を閉じて、考えに耽る。
彼とそういう仲になってから、お誘いが来なかった時は無かった。
まだそれほど月日は経ってはいないが、付き合い始めたばかりでもない。
うっかり、彼が忘れている選択肢もあったであろうが。
それには少しタイミングが良すぎる。

「どうなってるのよ…………」

目を開き、指を動かし始める。
数回ボタンを押した後、画面には発信中と表示されていた。
私はそれを耳に当て、待った。



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