148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:44:37.58 ID:l22pbCWv0
「美琴が倒れて、俺は目の前が真っ暗になった」
「なにが起きたのか分からなかった」
「何も考えることが出来なかった」
あの時の、私が倒れたときのこと。
いつも以上の欲望を向けられて、私が壊れかけたとき。
「だけど、誰がそうさせたのかは分かっていた」
「怖かった……美琴がいなくなるんじゃないのかって」
「それが俺のせいだと認識して、もっと怖くなった……」
何も飾られていない、素直な心情がむき出しになる。
そこには羞恥や体裁といった概念は存在しない。
「美琴に救い出されたこの手で!この舌で!この身体で!」
「他の誰でもない最愛の人を壊しかけた!」
「……俺は、そんな愚か者なんだ……」
自分自身を激しく糾弾する。
吐き出すように、責め立てるように。
「そして、今このときでさえ」
「美琴を感じたいと思っちまってる」
「もう自分じゃどうにも我慢できないんだ」
だから……と間をおいてから、言う。
「泊まらないでくれ……」
「帰ってくれ…………」
「俺に……身体を許さないでくれ……」
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