186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/07(月) 21:22:55.76 ID:pgJiZ/do0
//少女趣味の水着を着た美琴
『そーれ!やっちゃうぞー!』
一瞬、補修の疲れで頭がやられたのかと思った。
少女趣味の水着を着た顔なじみが、ビルのスクリーンに映し出されている。
え?アイツってこんなキャラだっけ?
とりあえず、この場に必要な言葉は考えずとも自然と口からこぼれ出ていた。
「…………なにやってんだビリビリ……」
//
「はぁ〜……分かっちゃいるんですけどねぇ……」
分かってる。
だが理解できない。
それでは分かってないと一緒のことなのか?
理解できていたとしても結果は一緒だろう。
これは頭の出来の問題ではない。
「土曜日も日曜日も補修だと、流石の上条さんもへこたれますよ……」
授業の内容が理解できないわけではない。
クラスではデルタフォースの一角として馬鹿と認識されているが。
では何故補修など受けているのか。
鞄を左手に持ち替え、空いた自分の右手をじっと見つめる。
「………………不幸だ」
夕暮れに染まった歩道で、一人呟いた言葉はそのまま街の風に流されて、
「な〜にが不幸なのよアンタは」
どこぞのビリビリ中学生の耳に入ったようだ。
…………不幸だ。
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