2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 20:48:40.42 ID:xLNcRDr80
「へぇ……アンタって意外と片付け上手?」
「ちゃんと整理整頓しとかないと、どんな不幸があるか分からないからな」
上条さんも黙って不幸を迎え入れてるわけではないんですよ?と軽口。
私は今、彼の部屋に来ている。
時間にすれば午後4時といったところか。
彼の家に置いてあったデジタルな時計で確認する。
黒い背景に緑の蛍光で16:03と表示されていた。
放課後、いつもの公園にいると彼に宿題を見てくれと頼まれたからだ。
夏休み最後の日には、中学生なんかにとぼやいていた筈だが、よほどのことなのだろう。
背に腹は代えられぬということか。
そんな事情があるにせよ、彼が私を頼ってくれることは嬉しい。
「というわけで、早速頼みますよ」
「任せなさい。この美琴センセーにかかればすぐ終わるわ」
彼が部屋の真ん中に位置するガラスのローテーブルにプリントを広げる。
流石に、私が解くわけではない。
確かにその方が早く済むだろうが、彼はまた同じような状況に陥るだろう。
根本的な解決策は、やはり彼の学力を上げねばならない。
まぁ、課題を出されるたびに部屋に呼ばれるのなら……なんて悪魔が囁いていたが。
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