253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/03/30(水) 02:29:17.53 ID:Cw3RbEsN0
しかし、このままだと彼は本当に留年するかもしれない。
助け舟を出してやろう。
乗ってくるかは知らないが。
「勉強、見てあげてもいいんだけど――」
「本当か!助かる!」
「えっ……!」
あまりの即答に私がびっくりする。
どうせ彼のことだし、プライドがとか何とか言って渋ると思ってたのに。
………………本当にやばいのかもしれない。
「実はもう課題がどっさりとだされてるんだ。期限が1週間だからどうしようと思ってたところなんだよ!」
「あ……そ、そう?」
ほら、こんなにあるんだよ!と言って鞄の中身を見せられた私は、そのあまりの課題の多さに驚愕する。
彼がいつもの学生鞄ではなく、まるで旅行に行くかのような大きな鞄を持っていたのはこれのせいか、と理解する。
これを1週間で?内容は簡単なんでしょうけど、私でも投げ出したいくらいの量ね。
「そうと決まれば早速、お願いしますよ美琴センセー!」
「え、あ、ちょ……どこに行くのよ?」
手を握られ、連れて行かれそうになる。
彼に触れられただけでも顔から蒸気がでそうなのに、引っ張られるなんて耐えられそうにない。
なんにせよ、"彼の勉強を見てあげて好感度アップ作戦"は順調なようだ。
「どこって、俺の家に決まってるだろ」
「ふぇ!?」
この展開は予想外だけど。
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