過去ログ - 御坂「練習するわよ」
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257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/03/30(水) 02:38:33.05 ID:Cw3RbEsN0

あの日見つけた、千切れたストラップは私の机の上に今も置かれている。
彼が私の前からいなくなった日から、それを眺めて哀傷を癒すのが日課だった。
でも引き千切られたようなバンド部分を見るたびに、私の心は泣き出すのだ。
それを止めるには、彼にストラップをつけてもらうしかないと感じていた。
ちゃんと、繋がっていると確認したかった。

「どうかしたか、御坂?急に黙り込んで?」

「ふぇ!?あぅ…………」
「……ぁ……なんでもない!なんでもない!大丈夫よ!!」

「おお、そうか?悩み事とかあったら、一人で抱え込むなよ?」

一人感傷にふけっている時に、急に彼に話しかけれて不意を衝かれてしまう。
心配そうに覗き込んできた彼の目を直視してしまい、余計に混乱する。
なんでも……あるんだけどね。

気がつけば自分の学校と彼の学校との分岐点だ。
できればもっと話していたいのだが、仕方ない。

「じゃあ、今日の午後4時、あの公園でいいか?」

「うん、じゃあね」

それでも、今日の私は気持ちのよい朝を迎えられたものだ。
彼に会えたし、お喋りできた。
そして放課後には、一緒にペア契約しに行く約束まで取り付けて。
……緩みっぱなしの顔を、学校に着くまでに何とかしなきゃね。



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