271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/04/09(土) 02:10:55.15 ID:zWHyVY+L0
時間は同日午後3時40分。
約束の時間には少し早いが、我慢できなかった。
結局、緩んだ顔を直せずクラス中から何事かと言ったような目で見られた。
それほど幸せそうな顔をしていたのか自分は。
恥ずかしさから顔を両手で覆って悶絶する。
そしてこれから起こる素敵なイベントについ妄想を膨らましてしまう。
自分でもやりすぎかな?と思うような妄想を駆りたててはイヤンイヤンと顔を振る。
「……なにしてんだ、お前」
「〜〜〜ッ!!?」
なんてタイミングで現れるんだコイツは!
見られた?見られたよね?
「周りを見てみろよ、みんな見てるぞ」
言われて周りを見渡すと、公園にいた子供達や自分たちのように学校帰りの学生数人と目が合った。
目が合う、というのはつまりこっちを見ていたと言うことであって――。
「き、気づいてたんなら!もっと早く止めなさいよ!」
「いや、だってなんか、話しかけづらかったし……」
赤面しながら叫ぶ私に対して、彼は冷静だった。
話しかけづらいって……。
なにか?私はコイツに観察されていたと言うのか?
「それよりほら、時間はちょっと早いがいいだろ?」
「ペア契約しに行こうぜ」
「え?あ、うん」
そこで手を差し出さないことに少し不満を覚えたが、まぁいいか。
彼にはこれからじっくりと分からせてやるんだからね。
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