過去ログ - 御坂「練習するわよ」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/22(火) 20:12:01.52 ID:QmX4cSYB0

学生寮についた彼は、エレベーターを使う。
この寮ではエレベーターは一つしかないので私は階段を使って7階まであがる。
狭い密室の幸福な時間と違って、寒くて無機質。
私は1段飛ばしの早足で駆け上がる。
脳裏よぎる不安も私の足を加速させる要因となった。

カンカンカン

革靴が足音を立てる。
彼がそれを聞いてしまっても興醒めなので、6階からは忍び足で上る。
7階に着いたとき、彼はちょうど部屋の鍵を開けているところだった。
エレベーターの中では早く感じたのに、こうしてみると意外と遅いんだなと新たな発見をする。

「ひとまずは、安心ね」

もし、彼が鍵を開ける動作もないまま部屋に入っていたら。
おかえりなんて言葉が聞こえてきたら。
私はどうしていたか分からない。

「ここにいれば、真相が分かるわね」

しばらくして、何も無かったら予定通りにしよう。
なんてことを呟いたとき

ゲコゲコ ゲコゲコ

カエルが鳴き始めた。
なんだろうと思い、画面を見る。
そこには愛しい彼の名前が表示されていた。


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