74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/24(木) 01:15:11.31 ID:hWEXnn3k0
私のお腹にがっちりとまわされた手が、私に彼の動きをトレースさせる。
若干の位相差を伴いながら、私の軸は大きくぶれる。
まるでメトロノームみたいだと思う。
「み〜こ〜と〜ぉ〜」
「と〜う〜ま〜ぁ〜」
その触れ幅は増していく。
名前を呼ぶだけの会話が繰り返され、そこに愛しさを感じる。
抵抗もなにもしないのが、彼への信頼の証。
ここには常盤台の超電磁砲なんていない。
いるのは素直になった14歳の少女。
「きゃっ」
復元力を無くした単振動が、私の視界をZ軸を回転軸として左に90度回転させる。
彼の左腕を横腹で押しつぶすような体勢で、彼の次の行動をじっと待つ。
このままだと制服が皺になってしまうが、まぁいいかと考える。
その間、部屋の音はテレビから流れてくるCMの音だけだった。
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