75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/24(木) 01:15:55.54 ID:hWEXnn3k0
5分ぐらい経ったか。
CMは終わり、ニュース番組が再開されている。
キャスターの人が最新の話題に対してコメントをしている。
その間、彼からのアクションはなかった。
始めは少しさびしいなと感じた。
「んっ……」
今は切なくて耐え切れなくて、時々身体をもじもじと動かす。
しかし、それでも彼は動かない。
私は右手で彼の右腕を持ち上げ、私から引き離す。
自由に能力が使えるようになった私は、その場から動かずにテレビの電源を切る。
部屋の中が静けさで満たされたのを確認すると、彼の右腕を元に位置に戻した。
「どうした?美琴」
「………………………………」
耳元で囁く彼の質問には答えない。
焦らされて耐えられなくなった、なんて言わされたくない。
「………………………………」
「………………………………」
私がボールを持ったまま離さないから、言葉のキャッチボールはそこで終わった。
297Res/125.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。