76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/24(木) 01:16:29.43 ID:hWEXnn3k0
「あっ…………」
彼が右腕でぎゅっと抱きしめてくれた。
無言だったけれど、私の気持ちが伝わって純粋に嬉しかった。
だけどこれじゃ足りない。
もっと。
もっとだ。
「ねぇ…………?」
それだけで十分だった。
抱きしめられる腕の力が増す。
彼は私の言わんとすることを正確に読み取ってくれる。
「…………………………」
彼の力はどんどん増していく。
最早それは締め付け。
彼の熱を背中で受け止めて。
私の身体は自分の意思では動けない。
「くぅ……………………」
息が搾り出される。
痛くて、優しい抱擁。
このままだと、私は壊れるだろう。
彼によって壊されてしまうだろう。
それもいいかもしれない。
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