20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/21(月) 02:00:50.77 ID:ZQg/uibF0
 翌日。 
  
 ほむら「結局、学校を休んでしまったわ……」 
  
 (もう、まどかたちに会わせる顔がない) 
  
 (私、どうすればいいの……。それに、昨日のQBの言葉) 
  
 (まだ私に何かさせようと言うの……?) 
  
 QB「ほむら。暁美ほむら」 
  
 ほむら「!」 
  
 QB「身構えなくていい。僕は遠くからテレパシーで話しかけているだけだから」 
  
 ほむら「……何の用?」 
  
 QB「別に用というわけじゃないんだけどね。ちょっと、鹿目まどかのことについての僕の考察につきあってもらおうと思って」 
  
 ほむら「?」 
  
 QB「いやー、彼女は顔に似合わず強情だねぇ。君が説得したら何とかなると思ったんだけど、それもうまく行かなかったし。だから僕はもう、まどかのことは諦めたよ」 
  
 ほむら「あきら……める?」 
 (何を言い出すつもりなのかしら、こいつは……) 
  
 QB「そうさ。僕には無理だ。ただ、魔法少女との契約を生業とする身としては、いったいどんな手を使えばまどかを契約に持ち込めるのか、純粋に知的好奇心から知りたくてね。色々と考えてみたんだ」 
  
 ほむら「……?」 
  
 QB「まどかは、すごく家族思いだよね。特に弟のことはとても大事に思っているみたいだ」 
  
 ほむら「!」 
  
 QB「そこで僕は考えたんだ……。もし、家族の命と引き替えに契約を迫るような卑劣な輩が現れたら、きっとまどかは契約してしまうんだろうなあ……なんてね。もちろん僕にはそんな真似はとてもできない。でも、それが可能な力をもった存在、たとえば現役の魔法少女が実行に移してくれれば、おそらく彼女は……」 
  
 ほむら「そんなことを……そんなことを私がするとでも?」 
  
 QB「おいおい、何を先走っているんだい?君がそんな卑劣な行為に及ぶなんて、僕が思うはずないじゃないか。ただ、そんなことがもし起これば、結果としては僕は助かってしまったりするなあ……なんて思うだけだよ」 
  
 ほむら「鬼畜が……!」 
  
 QB「鬼畜?僕が?全くわけがわからないよ。ふぅ……。ま、君が鹿目まどかのことを大事に思う気持ちがそれだけ強いということなんだろうね。僕としては、そんなにまで激しい君の鹿目まどかへの思いを、余すところなく彼女に伝えてあげたいという気になってきたよ。裏もオモテも、あんなこともこんなことも、隠すところなく、ね」 
  
 ほむら「……」 
  
 QB「気持ちの準備もあるだろうから、1日だけ待つことにするよ。ああ、鹿目まどかが契約してくれればなあ……」 
  
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