過去ログ - 暦「今更するような話でもないけれど」
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30: ◆/op1LdelRE
2011/02/21(月) 23:04:56.99 ID:AaFb7K1U0
 わざわざ強調するように言い直しやがった。
実は結構気にしてるのか?
まあ本題以外のところを、これ以上だらだら続けるのは、僕としても本意じゃないし、それで忍に臍を曲げられても困るから、ここらで止めておくけど。

「とにかくじゃ。儂はそれだけの期間、ずっと怪異であり続けた。人と接点を持つことすら、ほとんどなかった。お前様と共にあるようになって、初めて人の生態に触れるようになったと言っても過言ではない」

 改めて考えると重い話である。
語られぬ部分に潜む忍の想いを思うと、言葉を失う他ない。
絶対的な存在であり続けた自分、それ故の孤独、たった一人の眷属、忍野達のような人間との戦い、自分との戦い、僕達との出会い。
今はその辺の事を重視しているわけじゃないんだろうけど。
僕の心中を測ってか測らずか、忍はさっさと話を進めていく。

「だから、人の考えなぞ、儂には読めん。もちろんお前様の妹御のことにしてもな。あやつらが何を考えて行動しておるかなど、お前様の性的嗜好の傾向性と同じく理解できん」
「その例え、必要だったか?!」

 頼むから、真剣に話してる時くらい真剣に締めてくれ。
台詞の途中で止めんなよ、真面目な姿勢を。
さっきまでの僕の心情が、まるっきり無駄じゃねえか。

「奇しくも極小の妹御も口にしておったが、確かにお前様の趣味は、正直やばい」
「だから止めろよ、そこで僕の趣味に話を広げるのをよ!」

 そもそもお前が性的嗜好とか言うな。
怪異にまでやばいと言われちゃお終いだろう、色々と。
そもそも僕は、こんな田舎の普通の書店で置いてあるものしか買ってないのに、何でそこまで言われなきゃならんのだ。
その理屈なら、この町に住む大抵の男の子はアウトになるんじゃないのか。

「いや、お前様の場合、買ってくるものに統一性が無さ過ぎることが、まず第一におかしい」
「もういいって! 第一とか言わなくていいって!」

 話を戻そうよ! 僕が悪かったから!
これ以上僕の好感度を下げるやり取りは止めにしようじゃないか。
第二以降も、第一以前も、今は語る必要などないのだ。


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