過去ログ - 暦「今更するような話でもないけれど」
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4: ◆/op1LdelRE
2011/02/21(月) 22:28:35.41 ID:AaFb7K1U0
 002.

 目が覚めると、そこは自分の部屋じゃなかった。
眠りについたのは、確かに自分のベッドだったはずなのに。
起きた直後のその目に映っているのは、見慣れた自室とは、似て非なる場所だった。

 これは、どうしたことだろうか?
あるいは、どうしたものだろうか?

 いっそ、目を開けた先に雪景色でも広がっていれば、何なりと突っ込むこともできただろうけれど。
何しろ、ただ自分の部屋ではないというだけの、それは至って普通の部屋だったもんだから。
というか、実はよく知ってる部屋だったもんだから。
言葉も発せず、行動も起こせず、僕はただ豆鉄砲を食らった鳩が如く、茫然とするしかなかった。

 しかし、実際に鳩が豆鉄砲を食らった時に、本当に茫然としてるんだろうか。
むしろ、食らう前にさっさと逃げてるんじゃないかと思うのだ。
何故、奴らが大人しく食らってくれるものと踏んで、過去の人間はこんな言葉を作ったのだろうか。
羽川ならば知っているのだろうけれど、現状でそれは無い物ねだり、いや、無い者ねだりか。
まあ、こんな下らない事、もし聞いたとしても、教えてくれる前に説教されそうでもある。
それはそれで、むしろ望むところではあるけれど。

 無駄な話で無駄な時間を過ごしてしまった。
誠に遺憾ながら、これでは物語の語り部として失格と言われても仕方がない。
成程、こんなことだから、羽川にその座を奪われる云々の話が出てきてしまうのだろう。
下手をすれば、主人公の座すら怪しくなってるんじゃなかろうか。

 だが、一つ弁解させてほしい。
茫然としていたのには、ちゃんとした理由もあるのだ。
動けなかったのは、何も精神的な理由だけじゃない。
今の僕は、もっと単純な話、物理的に動けない状況なのである。



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