過去ログ - 上条「精神感応性物質変換能力?」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/23(水) 05:28:54.34 ID:PpVfCaewo
「そういや、外で鎧のおっさんが男泣きしてたけど、何だアレ?」
「……ああ、三三三三人の聖歌隊が返り討ちにあったみたいだ」
「『真・聖歌隊』が弾き返された……だと? そんな馬鹿な!」
「いやマジで。このビルをぶっ刺してぶっ壊した火の槍が、ビデオの巻き戻しみたいにイタリ
アに帰ってったから」
「そりゃ、泣きたくもなるか」
「……しかし、そんな『錬金術』はあり得ない。少なくとも現存するものでは不可能だ……」
「じゃ、その現存してないヤツを完成させちまったとか?」
「そんなはずがあるか! 呪文を唱えるだけで一〇〇年、いや軽く二〇〇年はかかるんだぞ」
「兄貴なら二日で終わらすかもな」
「は! 何を言ってるんだね君は。そんなバカげたことが――」
「――『世界最速の男』ってのがいるんだよ。もちろん、早口も含めて、な」
「馬鹿馬鹿しい。そんなこと、僕は信じないね」
「カズマの兄貴ってことは、やっぱ相当強いんだろうな」
「正確には兄貴分だけどな。あの『速さ』には、未だに敵わねえ」
「僕は信じないからな」
「そうだカズマ、前に話した『炎の剣』と『炎の巨神』を使う魔術師ってアレ、コイツな」
「へえ、そうかい。あんちゃん、あとで俺に『魔法名』を名乗ってくれや」
「僕にそれを要求するとは。言っておくけど命の保――」
「――そりゃそうと、アウレオルスの野郎、インデックスの扱いに慣れないだとか、訳の判ら
ないこと言ってたけど、ありゃ何なんだ?」
「あの子が? ここに来てるのか?」
「見た訳じゃねーよ。野郎がそう言ってただけで」
「……ッ! そうか、禁書目録が目的だったのか」
「どういうことだよ?」
「ヤツは僕の前の、インデックスのパートナーだったんだ。『先生』役だったかな」
「それで?」
「アイツは『錬金術』を使って、インデックスを『治療』しようとしてる、そういうことさ」
「治療? だけどインデックスは、もう」
「そう、『救われてる』。忌々しいことに、僕のいないところで君が勝手に、しかも最良の……
くそ、これ以上は言いたくない。とにかく、アイツの望みはもう、絶対に叶わないのさ」
「うわあ」
「……話はここまでだ。着いたよ、ここがそうだ」
 誘うように、『校長室』の扉が開かれている。目指す『先生』は、この中にいる。


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